2004年12月15日
東京夜景ヘリコプター調査報告
今回の街歩き「ヘリコプター調査」という企画は、田中謙太郎団員が「年末のクリスマスシーズンだとついつい木に取り付けられたイルミネーションに目を奪われがち。でもこの時期晴れていれば、年間を通じて最も大気が澄んでいて遠くまで景色がくっきりと見える。そこで地上のイルミネーションではなく、空中から東京という巨大イルミネーション(夜景)を見てみよう!」というやや軽いノリの発想でスタートした。
調査当日まで気にかかっていた天候も無事晴天となった。この企画、一人分のお値段は9分で8000円!コースは木場から東京銀座周辺を一周。実際にはあっという間であるが、これは一度乗ってみる価値があると感じた。サロンではプロジェクターでこの飛行シーンをお見せしたわけだが、なかなか臨場感が湧かない。しかし後で冷静に撮影した映像を見ていると東京の明るさのバラつき=商業エリアのバラつきとなっていることが良く分かる。サロン参加者も普段自分たちが仕事や遊びで行動している範囲の景色を思い浮かべながら、この夜景に重ね合わせていたようだ。詳細については街歩き報告の方に掲載されているのでご確認を。
都市照明調査(ギリシャ・大阪・名古屋)報告
今回の海外調査報告はギリシャ・サントリーニ島と首都アテネ。青と白の美しい町並みに自然光が調和した絵はがきのようなサントリーニ島と、オリンピック後の興奮さめやらぬアテネを訪れた田沼団員が報告した。
照明探偵団はこれまで数多くの海外調査を行って来ているが、最近ではもう一度日本国内の都市を詳しく調査しよう!という目標も掲げている。今回は岡本団員が名古屋、平岩団員が大阪にとび、変わりつつある都市の調査を行った。もともと東京~名古屋~大阪~福岡というラインは日本では商業、工業の要であり、新幹線が開通し、高速道路が引かれて栄えてきた。それぞれの都市が多くの企業や人口を抱えながら、その都市の特色を感じさせるような景色がある。そこに共通しているのは各都市を貫くメインストリートを軸として多くの施設(公共施設、交通施設、商業施設、コミュニティー施設など)が点在し賑わいを感じさせている点だ。それは決して時間とともに勝手に変化してきたものではなく、その都市に暮らす人々のニーズや工夫が人の動きや興味をコントロールし、都市の形成につながっているのであると思う。
今回の国内2都市の調査は、そんな都市軸を中心に人の動きや周辺施設や光環境を調査した。中には東京にはない感覚や常識が多く見られ、非常に興味深く感じられるものもあった。皆さんも是非慣れた都市でもよ~く見てみて下さい。見慣れていると思っているものの中にも不思議な景色が隠れていますよ。