第59回照明探偵団サロン
品川街歩きレビュー
2018/10/02 東悟子
9月開催の品川街歩きのレビューを開催。参加者が少ない会でしたが、色々な要素を持つ品川についての会話が弾みあっという間の2時間でした。
少人数でアットホームは会になりました
食事をとりながら発表に耳を傾ける
発表資料 光の英雄を写真を使って解説
発表資料 犯罪者とした理由も説明
9月末に開催した品川街歩きのレビューを行いました。街歩きの班毎にそれぞれの光の英雄と犯罪者、街歩きの感想を発表。人数が少なかったせいか、身内でのカジュアルな意見交換会の様なざっくばらんな会となりました。
高輪側を歩いた1班からの発表では、駅周辺のビル街のイメージしかなかったが、細い道や急な坂などの昔ながらの風景も多く残っているのだと知ることができたとの感想が聞けました。また新駅の工事現場をみた団員からは青い看板からでている光を単体で見るとまぶしく周囲への影響も大きい照明だったが、偶然工事現場に青い光が拡散していて綺麗だったとのコメントが。ただし今は英雄との意見が多かったが、開業して新駅を人が利用するようになると、青く光る看板はまぶしすぎて犯罪者になるだろう、という結論になりました。
2班がまわった港南口近辺はシーズンテラスのようにここ数年で開発された施設から少し前(15~20年くらい前)にできたインターシティのオフィス街、繁華街のど真ん中に突然現れる 古い飲み屋街の横丁があったりと、新旧がごちゃ混ぜでとても面白いエリアだったとのこと。照明環境も最新LEDを使って光の制御を試みている施設から一昔前の蛍光灯を使ったライン照明の手法、横丁の白熱灯の提灯まで様々なものが見られたとのことでした。
3班は品川駅の都会的な感じから、少し離れると北品川のような少し情緒的な街並みもあって、色々な表情がある街を調査。北品川の人に近いスケール感の街から品川にむけての高層のビル群へと街のスケールが大きくなる感じが面白かったとのこと。全てを無理に新しくするのではなく「居残り連」などのお店のように古くても新しいものに劣らない魅力を照明の力で引き出していって欲しいという声もあがりました。
始めて街歩きに参加された団員からは.同じライティングを見ても人により見方が異なること、通勤で見る品川と歩いて見る品川が異なること、そして品川は少し歩くだけで新旧の照明と建物が混在するため、街の表情が多彩なことなどの意見が挙がりました。また歩いている途中疑問に思ったことを、他の団員と話し合えたのが、有意義だったといううれしい声も。目で見ているのと同じように写真に残すのには工夫がいることを改めて感じたという意見も聞かれました。
美味しい食事と少々のお酒と、照明が好きな人たちとの会話で、有意義な2時間となりました。(東悟子)