探偵ノートを頻繁に書くようにするにはどうしたらよいか。それを考えたら「必ず毎月いちどはSingaporeに出張するのだから、決まって飛行機の中で肩肘張らずに書けばいいのだ…」という結論が出た。さっそくそうしようと思うのだが、さて飛行機の中ではアルコールを飲む前に書くか、きっちり飲んだ後に書くか、それが問題だ。
これまでの探偵ノートも随分機内で書いているが、文章を読み返してみると飲んでいるかいないかは明白だ。文章の良し悪しはアルコールの量には関係ない。まあ適度に飲んだぐらいがいいのではないですか。今などはちょうどその程度の感じ。つまみとともに一気にシャンパンを2杯、その後に赤ワインを1杯。いつもだと赤ワインではなくシャブリをガブガブと2杯行くところだが、今日はどういうわけか和食でなく洋食のステーキなど珍しいものを注文したので「ボルドー」などと叫んでしまった。今日偉かったのは、いつも気になるコアントローとチョコレートの組み合わせを自重したこと。考えているね。大人だね。などと馬鹿なことを言っているうちに、文字カウントしてみたらこれで500字を超えてしまった。「長い探偵ノートは嫌われる…」のがセオリーだから、本題に入ります。
今日は私が南国で頻繁に食するアイスカッチャンのお話。照明探偵にはあまり関係がないかもしれませんが…。
Ice Kachangと書くのです。
Singaporeのフードコートなどには必ずある。つまり熱い国には冷たい氷を使ったデザートがたくさんあるのです。写真のデザート看板を見てください。 Ice Strawberry, Ice Kiwi, Ice Mango Cocktail Ice Jelly,Ice Yam,などアイスの字の着くものがたくさん、そして更にBo Bo Cha Cha, やHerbal Jelly, などもある。日本のかき氷は美しくシンプルだが、こちらはゴテゴテの極彩色。しかも中に何が入っているか予想もつかない。アイスカッチャンを初めて食べた時には驚いた。赤、黄、緑のシロップの他に黒砂糖の茶色シロップがかかり、頂部には少し塩気のきいたスイートコーンがコンデンスミルクに絡まって乗っかっている。ひるまずにどんどんスプーンで氷の山を突き進むと、器の底には豆やゼリーやグミみたいなものや、トコロテンみたいなものまで宝物がざくざくと出てくる。甘いのやら塩辛いのやらわからないときもある。このカオス状態がアイスカッチャンの魅力なのです。おわかりかな? 今日は食い物探偵団だね。まあ光でも何でも好奇心を持って好き嫌いせずに、まずは召し上がれということですよ。