Hide and Seek with Light, a reflective art workshop
2024.12.19 林 虎 + 劉 仙玉 + 林 晃毅
2024年12月19日深圳にて、持続可能な都市デザインと光害問題への意識向上を目的に、創造的な地域コミュニティアートを通じて活動を行いました。様々なバックグラウンドを持つ80名の参加者が蓮花山公園に集まり、「光のアーティスト」へと変身しました。
市民参加型アートイベント「Glow Shenzhen」への参加は5年ぶり。今年は「Infinite Illumination」部門において金賞を受賞しました。
中国城市規劃設計研究院深圳分院および深圳照明学会と協力し、今回のワークショップでは光害対策と都市環境における自然な闇の保護に焦点を当てました。
80名の参加者が蓮花山公園に集い、実践的な体験を通して「光のアーティスト」へと変身しました。調光可能な手持ちの懐中電灯と反射素材を用い、明るさと暗さの繊細なバランスを探求し、環境に配慮した赤色光を使ったオブジェを制作しました。


実際の制作作業に入る前に、主催者による簡単なイベントの主要な目的の説明等がドーム内で行われました。照明探偵団の代表である面出氏と笠井氏は、団体の設立背景やこれまでの活動、特に5年前に開催されたイベント「Shenzhen Nightscape 2030」 について紹介しました。参加者からは、「ライトアップ忍者」や「夜の街歩き」、「子ども向けワークショップ」といった照明探偵団ならではのイベントに対して高い関心が寄せられました。レクチャーの締めくくりとして、林団員が各種素材の特性を実演し、創作に役立つ技法を参加者に丁寧に指導しました。
ワークショップでは参加者を数グループに分け、約3時間で作品制作に取り組みました。制作手法、素材の選択、発表方法は多岐にわたり、多様な表現が展開されました。絵画や貼り付け、織りなどを通じて、予想を超える素晴らしい作品が生まれました。紙細工を専門とする2名のアーティストによる精緻なパターンも披露され、参加者の熱意と創造力には大きな感銘を受けました。作品完成後、空が暗くなり始めた頃、グループごとに夕暮れの中で集合写真を撮影しました。



制作時間が終わると、それぞれが制作した作品を蓮花山公園の暗闇の中に配置しました。参加者全員で暗闇の中を巡りながら、お互いの美しい作品を鑑賞し合いました。制作した作品は都市の公共空間の一部となり、市民が自由に探索し楽しめるものとなりました。
中でも特に注目を集めたのが、影と光を融合させた大きな巻物状の光のアート作品です。このインタラクティブな作品は、目的を持って設置された照明が都市の景観をいかに高めるかを示すだけでなく、遊びを通じて都市空間について考えさせる作品となりました。また、都市開発と環境保護のバランスに関する新たな提案にもなりました。
また、5年前の「Shenzhen Nightscape 2030」のように、照明探偵団のロゴの形を模した集合写真を暗闇の中で撮影しました。
アート、エコロジー、コミュニティの共創が融合した「光のかくれんぼ」は、持続可能な都市デザインの新たな道を照らし出し、「Glow Shenzhen」の「Infinite Illumination」プログラムにおいても高く評価される注目の取り組みとなりました。


