探偵ノート

第013号 – 中華人民共和国建国50周年記念日

Update:

久しぶりの香港出張。ノーマン・フォスターの設計した新空港になってから初めてなので期待して降り立ったのだけれど、ロンドンのスタンステッド空港ができたときほどの感激がない。世界中にフォスター風が蔓延してきたせいか? もう一度明後日の帰国時にじっくり、深く探偵をしてみますが…。

それより偶然にも今日は中華人民共和国建国50周年の記念日に出くわしてしまって、建築家との打合せは予定通りなのですが、どこの美味いレストランも予約が一杯で困ってしまった。さあ、香港まできて美味しいチャイニーズにありつけないこともないかと思うのですが、少し心配になってきました。仕事より夕食の内容が気になるとは…私らしいことです。

今そういう訳で、ホテルのテレビから天安門広場前の軍事パレードの様子が映像として流れています。何故今時、国の誕生日に銃をもって整列し微動だにしない軍人や、時代遅れの戦車を陳列しなければならないのでしょうね。うんざりしてしまいます。もちろんこれは中国に限ったことではないですが…。国って何なのでしょう?

そんなヒットラーを思わせる江沢民の勇姿が流れた後で、CNNは日本の東海村で昨日おきた核燃料加工工場の事故を伝えています。全く皮肉なことです。以前から指摘されている核燃料の危険性が日本でも現実化しているのです。そして中国も含む世界中の核保有国は相変わらず派手な軍事パレードです。もう、やりきれません。

あっ、今このホテルの真下を香港の極彩色のパレードが鳴物入りで通過。いつも通りのお祝いの龍も登場しています。和やかな雰囲気で、子供たちも踊りながら…。やっぱりお祝いはこれでなけりゃ! といった感じです。ほっとしました。

照明デザイナーとしては、九龍から香港島を望む夜景を昨夜こと細かく観察しました。100万ドルといわれた往時の面影は薄らぎ、代わりに何本かの新しい超高層がそれまでの投光照明とは違う、少し工夫された光をまとっています。多分、プロの照明デザイナーの技でしょう。その中で目を引いたのが2本のご祝儀照明。建国を祝うための大型ネオンです。今晩は多分花火もあるのでしょうね。打合せを早く終えて、混雑しているレストランにも行かずに、この部屋に戻ってきましょうか。お腹を空かせて感慨深く、ひとりで派手な夜景を楽しむのも粋かもね。

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