2016.04.01 東悟子
新年度が始まる4月1日に横浜馬車道と伊勢佐木町モールの街歩きのレビューを行いました。各班毎に意見や感想をまとめ、発表をしてもらいました。
3月に開催した横浜馬車道・伊勢佐木町街歩きを振り返るサロンを行いました。
2つのエリアを2班づつ歩く予定だったのですが、伊勢佐木町担当の班は寄り道しながらの調査になったようでイセザキモールだけでなくその周辺を歩いた感想もまとめられていました。
英雄か犯罪者の投票を行いそれをまとめた班も。地図にロケーションも示してあり、選んだ理由も書かれており、ビジュアル的にも楽しくまとめてあるPPT
班員一人一人アンケートに答えてもらった班
馬車道に点在するあかりで演出している店舗を集めて紹介
馬車道担当の班の発表で一番多く聞かれたのが、せっかく趣のあるガス灯が残っているのに、通り全体がデザインされていないので、お店からのまぶしい光があったり、反対に横断歩道や馬車道らしい建物など、照らすべきところが照らされていなかったりと照明計画の不在がもったいない、という意見でした。
また明るすぎないのはいい点だが、予想以上の暗さに歩いていて不安だという感想も上がりました。暗い所と明るいところの差が大きい、という印象だったようです。
点在する歴史的建築にはきちんとライトアップすべきだとの声も多く聞かれました。
人を呼ぶために個々に照明で演出している店舗や通りも紹介されており、それを英雄としていた班もありました。
総括的には、歴史あるガス灯の持ち味が十分活かされていないのが惜しいというのが参加者全員一致した感想でした。
伊勢佐木町担当の班で多く聞かれたのは、表参道などの統一感がありスタイリッシュな通りとは違うが、どこが人情味があって、懐かしくかつカオスな街並みと灯りが、伊勢佐木の特徴だという意見。街路灯は統一されているので、そこでイセザキモールとしての統一感は履かれているのではないか。お店のひかりひとつひとつは統一されていないが、そこが逆に賑わいを創出し、人々に愛され続けている根源になっているのではないかとの意見も。
いつも犯罪者に上るパチンコ店ですが、相変わらず過剰に照らされた店舗が多くあげられていた中、お手本となりそうなまぶしくなく落ち着いた印象を与えるパチンコ店が英雄として紹介されていました。
イセザキモールから少し離れた川沿い(ちぇりり場)を歩いた班からは水辺に映り込むナトリウム灯の豊かな情景が紹介されました。その水辺の明かりがその班のベストヒーローに選ばれていたのが、やはり水辺の明かりは人の心を癒やすものなのだと感じました。
横浜での街歩きは9年ぶりだったのですが、前回の海側の新しい横浜では見られなかった、昔からある横浜の街並みを検証することができました。サロンででてきたたくさんの意見や感想をその街の方々と共有できる機会が持てるよう今後検討していきたいと考えております。
今年度は街歩きを渋谷、羽田空港、隅田川水族館と3回計画しています。いよいよ日本京都での世界照明探偵団フォーラム開催も実現が見えてきました。またしばらく更新していなかった照明探偵団WEBサイト内の英雄と犯罪者の投票も再開しました。是非サイトにアクセスして投票してみてください。
今年も探偵団活動への多くの方々のご参加をお待ちしております。(東悟子)