照明探偵団 銀座に現る
会期:1997年3月6日~4月29日
場所:TEPCO銀座館2F「エレクトリックシーン」
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照明探偵団は、1990年にフィールドワーク主体の照明文化研究会として、 照明デザインの会社、ライティングプランナーズアソシエーツ内で結成されました。 自分たちの目や足を使っての実証的な観察を基本とする照明探偵団の活動は、 その後、継続的な世界の都市調査にまで拡大する一方、一般参加の要望に応えて1995年11月から96年12月まで、 様々なゲストを迎えての連続実践講座を毎月開催するなど、 その活躍ぶりは多くの新聞やTVで紹介され、大きな反響をよびました。 都市の夜をじっくり観察することにより、 そこに潜む様々な光の英雄と光の犯罪者を発見することを使命とする照明探偵団には
1. 常に身の周りの光の害に憤慨すること
2. 深く鋭く現場の光を観察すること
3. 芸術的な光に大袈裟に感動すること
4. 感動的な光の内容を冷静に推理すること
5. 光の体験を継続的に蓄積すること
という五箇条があります。
本イベント「照明探偵団 展-照明探偵団 銀座に現る-」はこの五箇条に基づいて7年間にわたって 蓄積されてきた照明探偵団活動を、誰にでも楽しめてわかりやすく展覧会形式で紹介したものです。 会場のTEPCO銀座館・2階エレクトリックシーンでの展示は6つのコーナーから構成されました。
01 照明探偵団コンセプト
ここでは照明探偵団のコンセプトを紹介するコーナーとして、 6年間にわたる照明探偵の成果を14のキーワードとともに、 一辺が30センチの立方体の箱の中に視覚化しています。 箱の穴を覗いてキーワードの意味を考えてもらいます。
02 世界の夜景
ここでは照明探偵団が見た世界の夜景や夜の表情の厳選20選を展示しています。
うっとりするような美しい都市の夜景、月や星といった自然の光がつくる夜景、
オーロラやブルーモーメント・・・たくさんの夜の表情を楽しんでください
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03 都市の中の光ものたち
都市の中にはとてもたくさんの”光ものたち”が潜んでいます。 ここではそれらが一同に会し、互いにコミュニケーションもしています。 また、照明探偵団が用いる七つ道具も展示しています。
04 光の体験トンネル
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日本の都市はどんどん明るくなっています。 24時間眠らない街には自動販売機やコンビニの光、 ガソリンスタンドやライトアップの光が煌々とあふれています。
果たして夜にも昼間のような明るさは必要なのでしょうか。 ここでは、日本の夜景を象徴する真っ白な蛍光灯の 極端なグレア(まぶしさ)と明るさを体験してもらう“グレアトンネル”を作りました。
05 7040枚のスライド壁
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ここでは照明探偵団が撮影した世界中のスライドのなかから 7040枚を8畳分ほどの光壁の上に貼り付けています。
「スライドマップ」を頼りにルーペや脚立を利用して、ゆっくりと見てもらいます。
06 活動紹介
様々なゲストをお呼びして開催された13回の照明探偵団連続実践講座や、 夜景ウオッチングツアー、ライトアップゲリラなどのイベントの模様を モニターで紹介するコーナーです。
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