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あかりのミシュラン

vol.18 赤提灯に慰められて ~有楽町ガード下赤提灯街~

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銀座付近で夕暮れに仕事が終えてしまうと、このガード下によく来たものだ。銀座のど真ん中で心おきなく飲むこともできないから。「ガード下に行こうか」。誰からともなく、そんな誘いの言葉が気軽に出てくる。そう、ここには筋肉と精神の弛緩を無条件で許す空…

vol.17_01
あかりのミシュラン

vol.17 春の夜の狂乱夜景図 ~上野公園の夜桜~

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「春の夜の、夢か現か床の内・・・」江戸期に町衆を魅了した新内節、夜桜の一節。吉原の遊女上田屋園春の廓脱け(くるわぬけ)を語ったものだ。遊廓の二階部屋の窓越しに、ほんのりと灯火に照らし出された満開の桜花が眺められたのだろう。闇夜にひっそりと浮…

vol.16_01
あかりのミシュラン

vol.16 明るい街の功罪 ~大久保通り明るい会商店街~

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「すごいぞ」という噂を聞いてやってきた。どんなに凄いのだろうかという期待に胸躍らせながら、明治通りから大久保通りに入り山手線の新大久保駅方面に向かう。エスニックの雰囲気漂うこの界隈にビックリするほど明るい商店街が出現したそうな。一体何が起こ…

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あかりのミシュラン

vol.15 横穴式住居群の窓あかり ~リバーシティ21~

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このベランダから隅田川を挟んで佃島が見える。リバーシティ21の超高層のマンション群、都営、公団、三井不動産の三社の寄り合いで、合計9棟が林立している。10年ほど前には目の前を遮るものは何もなく、今日のように晴れ渡った冬の日には遠く霊峰富士ま…

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あかりのミシュラン

vol.14 見る楽しさと見られる嬉しさ ~代官山・カフェ・ミケランジェロ~

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せっせと山歩きをして峠の茶屋でひと休み。熱いお茶か冷たいビールを片手に、遠くの山並みや空の雲、近くに流れる川の流れや鳥の声を聞く。ああ、何という心洗われる瞬間。なるほど、これが現代人の休息だ。毎日のように切れかかった気持ちにむち打って、都会…

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あかりのミシュラン

vol.13 美しい陰影のある駅 ~JR京都駅のジオグラフィカル・コンコース~

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私はこの大空間に少しの暗さも感じない。確かに従来的な駅舎のように、大量の光を用いて隅から隅まで煌々と照明するようなことはしていないが、ここにはハッキリと「視覚化された明るさ」がある。視覚化された明るさとは、適度な陰影と同居することによって初…

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あかりのミシュラン

vol.12 光のペテン師と眠れぬ緑たち ~渥美半島/電照菊の里~

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事件は愛知県の渥美半島で、秋の夜長に毎夜のように起きていると聞いていた。ひっそりと夜を迎えた闇夜の農村が、真夜中になると、あっと言う間に電飾に包まれる。野心的な照明デザイナーにとっては必見の環境だと・・・。 愛知県渥美半島赤羽根町は電照菊日…

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あかりのミシュラン

vol.11 上・中・下のライトアップ ~MM21・オフィスビルの外観~

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超高層ビルの外観照明には手を焼くことが多い。建築のデザインもただ単純な墓石のような物でもまずいので、いろいろと表情のアレンジを試みるわけだが、結局ガラスのカーテンウォールは、夜のビル外観を画一的にしてしまう。ガラスのファサードを光で照らしあ…

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あかりのミシュラン

vol.10 粋な船遊びは今いずこ ~お台場/屋形船パーキング~

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真夏の金曜日午後7時。若者のホットスポット、臨海副都心はDECKSの前に立つ。屋形船が隅田川を上り下りして続々とここに集合してくる。この時間は屋形船パーキングの最も賑わう頃。ついさっきまで31艘だったが、もう50艘近くにもなっている。それぞ…

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あかりのミシュラン

vol.09 明るくなくては客が来ない ~自販機とコンビニエンスストアの光の量~

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無人コンビニを探偵しようと、発祥の地と言われる半蔵門に出向く。進化した次世代店舗の姿を想像していたので、がっかりした。間口の狭い店に大型の自販機が詰め込まれているという感じで、扱い商品の種類も少ないし、第一、客へのホスピタリティを感じない。…

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あかりのミシュラン

vol.08 純白のブティック ~advanced cique/CoSTUME NATIONAL~

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淺川さんが写真を撮るのに、いつもより真剣になっている。商売道具の機材が詰め込まれたバッグから、きれいな淡い色のフィルターがこぼれている。カメラ用の色温度変換フィルターだ。写真家にとっても白は曲者。人の眼には白に見えてもフィルムは頑なにその違…

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あかりのミシュラン

vol.07 技ありの和風ライトアップ ~新宿高島屋~

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私たちは西新宿・パークタワーの最上階あたりに昇ってみた。確かこの辺に来ると、あちら方面にぽつんと都市行灯が見えるのだけれど……。希望的観測は見事にはずれ、巨大な都市行灯のように見えるはずのライトアップされた新宿高島屋は、その後に工事の進んだ…

vol.06_01
あかりのミシュラン

vol.06 湿った熱風と乾いた体臭 ~アジアンスタイル・17人のアジア建築家たち展~

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初めてこの展覧会場を訪れた時と2度目の時の印象が180度逆転した。一度目はオープニングの時なので、袖スリ合う人の熱気に会場が埋まっていた。会場がめまぐるしく暗くなったり明るくなったり、それが意図されているのかトラブっているのかさえどうでもい…

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あかりのミシュラン

vol.05 白夜の無駄な光 ~霞ヶ関庁舎群~

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年度末の3月には至る所で道路工事が繰り返される。多くは予算消化のためのかけ込み工事だそうな。効率のみを志向してきた日本経済も、実はたくさんの意図的な無駄に支えられて来たと言うことか。フツーの人は夜の霞ヶ関なぞ訪ねる用事もないが、夜の官庁街桜…

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あかりのミシュラン

vol.04 リトル・アジアの安らぎ ~東京新大久保・百人町屋台村~

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見通しの利く中央のテーブルに腰を下ろしたのがいけなかった。あっと言う間に5人の店員が押し寄せ、競って注文を取り出した。好味園(香港)、白鳳軒(台湾)、サラン屋(THAI)、鴻伝楼(上海)、椰加達(INDONESIA)などなど・・・。メニュー…

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あかりのミシュラン

vol.03 夜空に浮かぶノアの箱船 ~東京国際フォーラム~

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外は本格的な冬の北風。凍える手を擦りながら巨大な温室に避難する。全長210m×幅30m×高さ60mというアトリウム。「こんなに金をかけた派手な公共建築が必要だったのか?」という永遠の論議は、政治屋たちに任せておこう。こんなにスケールアウトし…

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あかりのミシュラン

vol.02 陰湿な地下の魅力 ~京成電鉄・博物館動物園駅~

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ひんやりとした空気が淀んでいて何となくカビ臭さも感じる。しばらくホームに佇んでいると電車が何本か通過していった。時刻表を覗くと、昼の時間帯には1時間に1本しか停車しないことが判る。しかも4両編成の普通電車だけに限られている。昭和*年に完成し…

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あかりのミシュラン

vol.01 水辺に出現した都市照明のサンプル 〜台場海浜公園/東京都中央区臨海副都心〜

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夕暮れの台場海浜公園。5時50分。諦めてかけていたフジテレビ本社のライトアップが奇跡的に一斉点灯して、私たちは狂喜する。開業間近になったオフィスビルの夜間照明は、実験を兼ねて不定期に行っているそうな。水に囲まれている大都市東京ではあるが、意…

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面出の探偵ノート

第071号 – 舘山寺温泉の花火

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浜松に有名な舘山寺温泉がある。縁があって遠鉄観光が経営する高級旅館「九重」で花火大会を見る機会を得た。7月の最終日曜日のことだ。九重は目の前浜名湖を挟んで大草山が一望できる景勝の地に建つ名旅館で、この目の前で5000発の花火が打ち上げられる…

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面出の探偵ノート

第070号 – 明治神宮への公式参拝

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私はどこの神様にも手をあわせることにしている。神社仏閣はもちろん、国外のキリスト教会やイスラム寺院にも頻繁に出入りし、その場の人々の祈り方をまねて祈る。それが私の作法。どこの土地や人々にも楽しい時ばかりでなく苦しい時や悲しい時が頻繁にやって…

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