面出の探偵ノート

第041号 – 目の前の隅田川

More

私は早起きが得意で、毎朝6時に起きるようにしていることは以前の探偵ノートでも書いたような気がします。どんなに寝るのが遅くなってしまっても起きる時間は6時です。 朝6時は大変面白い時間帯で、四季折々に異なる自然のドラマが味わえます。夏至に近づ…

面出の探偵ノート

第040号 – 無念!東京国際フォーラム

More

2005年の4月1日より東京国際フォーラムの美しいガラス棟ロビーにいかがわしいポール灯が約10機ほど設置されてしまいました。まったく無念としか言いようがない。私たち照明設計者には一言の相談もなかったのです。1990年から6年半もの間、この空…

面出の探偵ノート

第039号 – 新潟の市民力はすごい・・・

More

新潟市民は市内を流れる信濃川と、それに架かる萬代橋をこよなく愛しているそうです。先月新潟で行われた「萬代橋とその周辺の景観を考えるシンポジウム」に参加して、その心意気の深さに感動してきました。市民と民間企業と大学と行政が垣根なしに街の将来を…

面出の探偵ノート

第038号 – つい先日アラスカで・・・

More

朝一時半の出来事だ。青白い光の帯はカーテンを引き込むように一瞬にして私たちの頭上を駆け抜けた。 3月1日、アラスカはフェアバンクス郊外のチナの山間。夜の10時に様々な方角に向けて保温したカメラをつけた三脚をセットしてから、私たちオーロラ調査…

面出の探偵ノート

第037号 – パラフィンの湖

More

先月、長い探偵ノートを書いたときに「次回からは短いものを頻繁に書きますよ~」と宣言したので、 焦って短い文章に取り組みます。多分400字から800字程度がいいのかな。 去年の暮れの出来事です。「100万人のキャンドルナイト」は夏至と冬至の年…

面出の探偵ノート

第036号 – 2000km欧州ドライブ旅行

More

照明探偵団のHPが格好良く刷新されたというのに、この私の探偵ノートは依然として2004年の春にノンビリとホワイトアスパラガスなどをパリで食べている景色を伝えているという体たらく。これはたいへん申し訳ないことです。深く反省して、これからは欲張…

面出の探偵ノート

第035号 – 春の訪れ・・・Parisのアスパラガス

More

春の訪れ・・・Parisのアスパラガスパリに春がやってきました。日差しの柔らかさがそれを伝え、木々に芽吹く透明な青葉が風にそよぎ、極太の白アスパラガスの柔らかさに決定的な春の幸せを感じます。一週間前には雨混じりの寒い日々が続いたそうです。し…

面出の探偵ノート

第034号 – リゾートのあかりを真剣に語ろうか

More

ここのところ滅茶苦茶いそがしく動き回っていながら、「今回は何処へ出張に行っていらしたのですか・・・」などと聞かれて、「いや実はタイのプーケットまで・・・」、と答える口にとっさに手をやる。会社の仲間3人と一緒に、プーケット島への立派な出張なの…

面出の探偵ノート

第033号 – スカンジナビア、どうして心休まるのだろう

More

8月末にLPAの仲間や武蔵美のゼミ生と一緒にストックホルムとヘルシンキを訪れた。私にとっては多分4~5回目の北欧の旅だったが、初秋の好天に恵まれたせいもあって、随所に気持ちの休まるひと時がある、そんな時間の連続だった。どうして心休まるのだろ…

面出の探偵ノート

第032号 – NYCでの講演会

More

NYCでの講演会/あまり評判が良くなかったみたいだけど… 昨年の9月にNYCのParsonsで学生向け特別講義をしたときに、照明探偵団の活動がとても話題を呼んだことがあったのです。世界の夜景調査のスライドや、各種講演会の開催、ラ…

面出の探偵ノート

第031号 – ジェームス・タレルとの楽しいお話

More

撮影/ナカサ&パートナーズ 今、話題の芸術家、ジェームス・タレルと2時間ばかり楽しい話をしました。タレルさんについては先刻ご存知の方も多い事でしょう。光を扱った彼の数々のアートワークは、私たち照明デザイナーにとってもとても刺激的なものなので…

面出の探偵ノート

第030号 – Guggenheim Bilbao 万歳!

More

Frank O. Garry の設計したBilbao Guggenheim Museum を積年の思いで訪ねました。なぜ積年かというと、そこを訪れた誰もが「大変いい美術館でした」という賛辞を送るばかりで、あのぐじゃぐじゃした不可思議な形態の…

面出の探偵ノート

第029号 – ワールドカップ最終戦観戦記

More

5月末に北京大学の招きで建築家の原広司さんと一緒に「光会」というテーマの講演をしてきました。2泊3日の忙しない日程でしたが、原さんは「光的形態」(本当は様相としたかったのですが、様相は中国語にない・・・とか言われて仕方なく)というテーマ、私…

面出の探偵ノート

第028号 – 韓国ソウルの街明かり

More

今日はバレンタイン・デー。中国の旧正月、ランタンフェスティバルに色づく長崎に来ています。2月に入って東京はけっこう冷え込んできて、やっと日本の冬らしい感覚が戻ってきたような気がします。暖かい冬は好きになれません。早朝の表参道をオフィスに向か…

面出の探偵ノート

第027号 – マンハッタンを散歩していて・・・

More

ショッキングなテロ事件の起こる2週間ほど前の8月末に、久しぶりにビジネス・ストレスの少ない時間をNYC・マンハッタンで過ごしました。大学で教鞭をとる、これまた忙しい女房殿との久方ぶりのバケーションで、街歩きを楽しんだのです。会社にはもちろん…

面出の探偵ノート

第026号 – 世界中から150人の照明デザイナー集合

More

原稿はいつも飛行機の中で書く・・・というのが癖になってきた。こんなことばかりしていると、そのうち飛行機に乗らなければ原稿もろくに書けなくなってしまうかも知れない。山の緑に囲まれたそよ風の書斎なんて夢なのでしょうか。まあいいや、今日はミラノの…

面出の探偵ノート

第025号 – せんだいメディアテークの出現

More

話題の建築・せんだいメディアテークの施設が、2001年1月26日に開業しました。建築設計は伊東豊雄さんとその息の合った仲間たち、そして構造設計の佐々木睦朗さん。1995年に公開設計競技に応募した235案の中から磯崎新さん(審査委員長)によっ…

面出の探偵ノート

第024号 – 雪に閉ざされた金沢にて

More

ばっさりと雪が降り積もります。広い車窓の向こうには雪に閉ざされた北陸の荒野が広がります。2日間の金沢美大の特別講義と、内灘大橋のライトアップ委員会を終えて、やっとの思いで金沢駅から大阪行きの特急サンダーバード18号に乗り込みました。これから…

面出の探偵ノート

第023号 – Hanover Expo 2000 をちょっと覗いて・・・

More

実は10日ほど前に、私は既に同じ表題の素晴らしい原稿を書き上げていたのです。ストックホルムから成田に向かう帰国便の中。気持ち良く適度に酔いながら、しかもかなり真剣にハノーバー万博の光について論評しました 。しかしどういうわけか、書き終わって…

面出の探偵ノート

第022号 – Lighting Detectives または TANTEIDAN

More

[照明探偵団]が海の向こうで騒がれ始めてきました。[照明探偵団]はどのように翻訳されているのか…。ずいぶん前から色々な英訳があったような気もします。たしか”Lighting Eyes”と訳した翻訳者もいたし、&#82…