街歩き・サロン

リモートサロン Vol.04

第 65 回サロン@ ZOOM/Small Group 街歩きレビュー

2020.11.28  東悟子

10 月、11 月に 7 か所で開催された”Small Group”街歩きのレビューをオンラインで開催しました。お互いの街歩きの報告を聞き、次はそこを歩きたくなった団員達でした。

自宅、会社、居酒屋、学校など、様々なところから参加いただきました

班のリーダーから街歩きの報告がありました

今年度 4 回目となるオンラインサロンを開催しました。トピックは 10、11 月に少人数で行った街歩きのレビュー。各エリアのリーダーから街歩きの報告がありました。いつもは同じ街を3~ 4 グループに分かれて調査し、それを報告するのですが、今回の街歩きは名古屋、大阪御堂筋イルミネーション、渋谷トイレ巡り&宮下パーク、豊洲、谷中、麻布十番、染井霊園&巣鴨と特色がまったく違うエリアで行ったため、報告された内容もバラエティーに富んでおり、あっという間の 90 分でした。

街路灯に着目して歩いた名古屋の報告では大振りの派手な意匠の街路灯が紹介され、名古屋らしい賑わいの創出に寄与しており英雄とされていました。しかし周りを青一緒に染めてしまっている LED のイルミネーションが犯罪者として挙げられていました。
大阪御堂筋イルミネーションを担当した班からは、様々な色を使用したイルミネーションは華やかではあるが、落ち着いた暖かみのあるイルミネーションを好んでいる団員からは不評のようでした。ただ幻想的な空間になっており、町全体の雰囲気作りは成功しているとのことでした。既存の街路灯とイルミネーションの共存をどうするかという問題点も上がりました。

渋谷トイレ巡りでは、建築家やデザイナーが設計した最新公共トイレの報告がありました。それぞれテーマ性のある個性的なトイレで、好き好きはありましたが、安心して入れる清潔な公共トイレが増えていくことに関しては大賛成。ただ、トイレだけでなくそれを含めた公園の光環境を再度考える必要があるのではという意見でした。

豊洲チームからはジョギングコースは明るすぎるくらい十分な照度が確保されており、対岸からはかなりまぶしく見えるのではないかという懸念点が報告されました。印象的な夜景として挙がったのは、豊洲に立ち並ぶマンションからの明かり。水面に映り、きれいな夜景になっていたようです。

谷中班からは商店街ではなく、個々のお店が照明を頑張っている現状が報告されました。商店街は統一感とバラバラ感が共存していたようです。住宅街の防犯灯はやはり犯罪者。どんどん足された街路灯や防犯灯が大渋滞した交差点が紹介されました。

麻布十番班からは新旧が入り混じり、多国籍で多様な顔を持つ麻布が紹介されました。風情のある灯、刺激的な灯、無頓着な灯が混在しているので、整理して、町全体の個性を表す夜の計画がなされれば、素敵な街になるとの意見でした。

染井霊園班は特に英雄・犯罪者という見方はせず、生活動線にもなっている霊園の光環境を報告してくれました。霊園は高台で見晴らしがよい開けた場所にあり、墓地のおどろおどろしい怖さは皆無。人通りが思ったより多く照度も高いため、暗い+怖い印象はなかったようです。霊園の後は巣鴨を調査。商店街ではあるが、飲食店があまりなく、夜はほとんどの店が閉まっており、墓地の寂しさとのギャップのにぎやかな商店街という期待は裏切られた、とのことでした。

オンラインのサロンで自宅から参加できるということもあり、今回のように日本のどこでも自由に街歩きし、情報を共有できたことは、これからの探偵団活動の進め方に、幅を持たせるきっかけになったように思います。大勢で集まれるようになっても、オンラインの活動も取り入れて、ハイブリッドな活動を展開していくのが、“ニューノーマル”にあった姿なのかとおもいます。今後も楽しい活動、ご期待ください!
(東悟子)


豊洲班の発表スライド

麻布班の発表スライド

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