路地と小さな商店が主役の街、下北沢。その路上には夜遅くまで人が溢れている。幹線道路と高層ビルに置き換える計画が進んでしまう前に、下北沢の夜にある不思議な落ち着きの理由を探して、入り組む路地を歩き回った。
ビルの上半分には看板などの光源がほとんどついていない。そのため上からの景色は、明るさに満ちた路上から予想されるより、かなり暗かった。
駅前の小さな広場は、音楽や絵に集まる人の輪が道路まで広がっている。この場所が幹線道路につながる駅前ロータリーになったとき、この雰囲気は完全に消えてしまうのだろうか。
同じスケール感で違う表情の通りが混在する。左は下北沢のメインともいえる南口商店街。雑貨屋などで明るく色温度も高い。右はその一本裏の通り。落ち着いた飲食店の電球の光が主で、低めの色温度になっている。