2002年8月28日
夏も終わりといってもまだまだ暑い 8月の末、今回のサロンは30度を超す気温にもめげず集まってくれた総勢00名もの団員のみなさんのもと開催されました。
まずはじめに 8月19日に実施された横浜大桟橋と赤レンガ倉庫の街歩き報告が行われました。最初に報告をしたのはシンガポールに在住しているシェン団員。彼は大桟橋のコンペの行方をずいぶん前から興味深く見守っていて、大きく期待をしていたそう。今回の街歩きの他にも個人的に日中に訪れてその昼夜の状況を比較したりしたようです。そんな彼は、「昼はダイナミックかつ有機的な建築なのに夜の光によっては何もそれらの特徴が生かされていない」ことを残念がっていました。他の団員たちからも、木の質感を生かすような光やきれいな芝生のための光などは全く見受けられなかったと報告されました。「結局予算が問題で、照明も後付けになってしまったのが問題なのでは」というのが参加者全体のまとまった意見のようでした。
前号の探偵団通信「面出の探偵ノート」でも掲載しましたが、サロンでは再び写真を紹介しながらのワールドカップ観戦レポートが行われました。決勝戦だからといってただただ楽しく観戦するわけじゃありません。この貴重な機会に団長は自らスタジアム照明をチェック。夜間の試合ということもあってもちろんスタジアム照明は全点灯。ピッチ内の水平照度はもちろんのこと、スポーツ施設にあっては全方向の空中照度も必要なのでどんなにグレアに考慮しても照明器具のどれかはこっちを向いている状態です。「きっとプレーしている選手たちも眩しいに違いない。いったい誰のための照明なのか・・・・・・」と思ったときに団長はテレビ中継での観戦を思い出し、その照明環境の恩恵を最も受けることができるのがテレビによる中継であること気付いたそう。選手の顔やボールの足さばきなど、そのさまを忠実に映し出すために必要な光はグレアと相反するところに存在していたようです。
さてつづいては団長がスペインのビルバオに行った際に訪れた「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」についての報告です。団長の持論では「美術館はその内部に美術品を内包する空間であり、建物そのものはシンプルかつ機能的であるべき」としていたそうなのですが、この建築はシンプルとはほど遠くて・・・それでもここを訪れた人がみな高く評価しているのが気になって「一度この眼で確かめなければ」とかねてから思っていたそうです。そしてついにここを訪れた団長の感想というのがズバリ、「脱帽」。想像をはるかに超えた迫力ある造形美、複雑だけれども回遊性のある見事な空間構成となっていたとのこと。残念ながら内部は撮影が禁止されているため団長がこっそり撮影した数枚の写真しか披露されなかったのですが、照明に関して言えば複雑な建築にシンプルながらも様々な展示形態に対応できるシステムが整っていたそうです。やっぱり美術館の照明は「シンプルかつ機能的」につきるのかもしれませんね。
さてさてこの日のヒカリモノは、古川団員の所属している会社 TOTOの照明付きハイクオリティ鏡の紹介です。どこがハイクオリティかというと、その薄い本体の裏に冷陰極管が仕込まれていて、その光を正面にもってくるのにきちんと設計された反射板を使用しているところなのです。鏡の前は(とくに女性にとっては)やっぱり顔を明るく見せたいもの。かといってブラケットなど出っ張るものは付けたくない・・・という人にはうってつけかもしれません。このほか季節ものとして光るうちわなども紹介されました。