探偵ノート

第55 号 – 面出さんと私のジェネレーションギャップ

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Interviewer: 渡邉 菜見子

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渡邉:今日は人との関わり方という点において、面出さんと私のジェネレーションギャップについてお話ししたいです。面出さんと私には共通点が多いですよね。情に関しての価値観も似てるのかなと思う時があります。

面出:人によって直感的にギャップを感じる人と年齢を超えてもギャップを感じない人がいるけど、今のところ渡邉さんとはそんな大きなギャップは感じていないよ。年の差は40歳以上もあるんだよね。

渡邉:私はジャンル、年齢問わず様々な人と出会い、浅く広く関わるのが好きです。面出さんはどうですか?

面出:人と関わるということはさ、原則的にはいい加減にしちゃダメだし、年を取って垣根が無くなるということも失礼かもしれないと思って、関わりの深度は色々だね。僕らの時代は、相手を批判して自分を守りながら、政治でも恋愛にしても何にしても相手を論破するということが大事だった。色々なきっかけで色々な人とすれ違ったりする、そのちょっとした接点みたいなものを、僕はうまく感じ取ってきたのだろうと思う。

渡邉:私は人と話しているとたくさん知識をもらえ、こういう人もいるのかと勉強になることがよくあります。面出さんのように経験がたくさんある方から見て、同年代の人や若い人と初めて話すのはどんな感じなのでしょうか?

面出:自分より年配の人の話を聞いていると、今でもメモを取りたくなることがある。大学で10年間学生を教えて、もちろん僕とは全然違う育ち方や感性だから、好奇心いっぱいで楽しく観察しているよ。あなたは年寄りと話すことの方が多い?

渡邉:お年寄りの方ともよく話しますが、自分より年下でそこまでやっているんだ、と思うような若い子が多くて活力や刺激をもらいます。

面出:同年代と話していて、つまらないなと感じることはあるの?

渡邉:ありますよ。ふざけた話と真剣な話、どちらかに偏ってしまう人には興味が湧きません。不良と言われる子の中にも興味深い子がいますが、不良という経験から学べることもあるのだと思います。私は基本的に毛嫌いせず、機会があれば色々なことに手を出すことが大事だと思っています。自分が経験したうえで良い悪いの判断をしたいです。

面出:昔と比べて、今の世の中は白黒をはっきり言わない人が多いのでは…?

渡邉:空気を読んでばかりの人間にはなりたくないと思っていましたが、今年社会人になってからその気持ちが芽生え始めました。

面出:大人になってきたんだね。接し方のルールについては考えさせられますよ。若い世代っていうのは、叱られたくなく、褒められたい人が多い。「面出さん、私を叱らずにたっぷりと褒めてください。」と言われたこともあるよ。呆れたけどそれが本心だからね。

渡邉:私は叱られることも勉強のうちだと思っていますが、褒められる方が嬉しいですね。私は親の教育に感謝しています。結構過激な家ですが、時には親の威厳や理不尽さも必要なのだと思います。

面出:自分が親に感謝する側のことを言えるのは幸せなことだよ。親の育て方に感謝できない子供もたくさんいると思うよ。僕の両親は働き者。努力家で尊敬していた。すごいなと思ったよ。

渡邉:人との関わり方についてですが、深く仲良くなった分、裏切られた時はとても辛い思いをしたこともありました。その逆で浅く仲良くしていて面白いこともありました。昔、免許合宿に1人で行った時、教習所にいた人達のほぼ全員と仲良くなったのですが、東京に帰ってからは誰とも連絡を取っていないんです。バスの免許を取りに来ていたおじさんと街でばったり会ったこともあったのですが、一瞬だけ一緒にドライブして、別れ際に「また!」と言ったら「もう会うことないでしょ!」と言われました。それはそれで良い思い出です。私は良い離れ方と悪い離れ方があると思っていますね。

面出:僕も今までに落胆したことは随分たくさんあるけれど、人に裏切られても落胆しない為には、あまり期待とか思い入れとかを大きくしないわけです。僕も一人旅とか若い頃には結構しました。悪い思い出はないし、旅でいい加減な出会いをしたつもりもないけど名前も住所も聞かないでパッと別れたこともある。
うん、今日は色々話したけど、僕と渡邉さんには大したジェネレーションギャップがなかったね。

渡邉:そうですね。年の差のギャップではなく、関わる相手との中にギャップというものはあり、それが人間関係に繋がっていくんだなということが分かった気がします。

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