探偵ノート

第009号 – ラーニング フロム ディズニー

Update:

コーヒーブレーク: 面出さんと私
Interviewer: 小川 基世

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面出 ディズニーランド大好きっていう子がときどきいるよね。

小川 いますよね。わたしもそのひとりなんですけど。

面出 いつごろから好きなの?

小川 最初に行ったのは幼稚園の年中のときだったのですが、小学生のときにはもう大好きになっていました。中学2年までは毎年家族で行っていましたよ。
親がわたしを最初に連れて行ったとき、エレクトリカルパレードを見せたら、そのときのわたしの表情がとてもよかったらしくて。それで、この子は絶対毎年連れて行かなくちゃいけないって思ってくれたみたいなんです。

面出 エレクトリカルパレードは僕も見たことあるけど、ああいったキラキラは、ディズニーランドで特徴的なことのひとつだよね。

小川 そうですね。ずっと気になっていたことなのですが、面出さんはキラキラする光はお好きなんですか?それともお好きではないのでしょうか?

面出 線香花火の光のようなキラキラはすごく好きだよ。だけど、こういう仕事をしているから、みんなの気持ちを盛り上げるだけのイルミネーションといわれるようなものは、あまり好きではないのかもしれない。

小川 LPAの中でもそういう人は多いのかなと思うんですけど、でも、私は割と嫌いじゃないんですよ。光の表情のひとつとして、魅力的だなと思うんです。

面出 僕も思想信条を度外視して考えると、スパークリングエフェクトは心象的に認めているんだよ。
闇夜にキラキラしたものがあるのは嫌いじゃない。30年前、NYのセントラルパークでイルミネーションされた木を見たとき、うわーすごいなぁと思ったこともある。木に光の精霊が宿っているみたいでね。
ただ、キラキラを建築照明の敵のようには言わないにしても、それは建築照明ではアディショナルな話。シャンデリアはあくまでシャンデリアじゃないですか。

小川 なんか面出さんのお考えがすごくわかった気がします。キラキラには心を動かされるけど、それだけで満足できるもの、満足すべきものではないんですね。

面出 LEDが広まるにつれて、キラキラするとか次々に色が変わるとか、多くの建物がパチンコ屋さんのようになってきて街の景色がどう変わってしまうのだろうという懸念があるけど、ディズニーはそういう道には走らないよね。新しい技術があっても、それをどう使ったらもっと気持ちの中に深く入り込むことができるのかを知っているところがいい。

小川 ディズニーのパーク内では、この建物を目立たせようとかではなくて、いろいろな建物があるけれどそれで全体の景色をつくろうとしているから、そういう理由も大きいのかなと思いますね。キラキラと装飾されているところと落ち着いているところ、全体のバランスが整っている。私はLPAの仕事でも何度か、ディズニーランドやその周りの施設と関わっているんですけど、思想がすごくしっかりしているんですよ。たとえばお店の中の照明だったら、眩しくないかどうかとかはすごく気にされている。キラキラした景色は作りつつ、眩しくちゃいけないところは絶対に眩しくしない。

面出 なるほど!

小川 むやみにキラキラしているというわけではなくて、キラキラを見せるところはキラキラ、そうじゃないところはしっかりと抑えているんです。

面出 それは大切なポイントだね。ディズニーランドは基本的にはグレアフリーなんだよ。キラキラはギラギラではないという一線をよくわかっている。眩しさを抑えて、みんなが喜んで写真を撮るような夜景をつくっているんだね。

小川 面出さんがキラキラしたものがお嫌いではないことがわかってよかったです。確かに簡単に人目を引き付けるための道具として使われると嫌だなと思いますけど、ちゃんと考えて使っているキラキラはやっぱりいいなと思うので。

面出 煌めきの中には高度な光の技術があるんだと思うんだよ。度が過ぎてギラギラしちゃうと疲れるけど、どのくらいだと心地いいかとか、またどのくらいだと安っぽくなっちゃうとか、そうした細かな作法がある。建築照明というとちょっと気取ったように聞こえるけれど、「ラーニングフロムディズニー = ディズニーに学ぶ」ところっていうのもあるんだろうね。キラキラということでさえ、周りから長く愛されるキラキラの作り方とかそこに秘められたディズニーの極意みたいなものがあるのでしょう。

小川 次に行くときはぜひ、そういうことも考えながら楽しみたいと思います。

面出 久しぶりにディズニーで探偵団をやりましょうか。連れて行って下さいよ。

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